喘息教室(2回目)
*** 喘息教室 その2
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喘息教室、第二回目のお話(発作のときの対応について)です。
今まで本で読んだ知識はありましたが、さすがに専門の先生に
話を聞くと知らなかったことがたくさんありました。
発 作 全 般 に つ い て
発作は90%以上夜間に起こります。
季節は9月~10月が多いです。
子供の場合は1日~4日くらい続くこともあります。
発 作 の 種 類
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症 状 |
遊 び |
お 話 |
食 事 |
睡 眠 |
小発作 |
咳が途切れ途切れに出る。ヒューヒュー、ゼーゼーが聞こえる。
息苦しさを感じないことが多い |
いつも通りに遊ぶ |
いつも通りに話せる |
いつも通りに食べられる |
よく眠れる |
中発作 |
息苦しさを感じる。ヒューヒュー、ゼーゼーが50cm
以上離れていても聞こえる。 |
いつもより動きがゆっくり、休み休み遊ぶ。 |
話しかければ答える。自分から「苦しい」と言う。 |
いつもより食べる量が少ない。 |
夜中に何度か目を覚ます。眠りが浅い。 |
大発作 |
顔が青白い。唇が青紫色になる。 |
苦しすぎて動けない。 |
話しかけても答えられない。 |
ほとんど食べられない。水分も取れない。 |
眠れない。仰向けになれずに座ったままでいる。 |
発作が起きたときの対応
- 楽な姿勢をとりましょう。
衣服を緩めて座らせます。小さい子は縦抱きにします。
(座らせると、内臓が下に下がるので肺のスペースが広がって楽になります。)
- 安静にしましょう。
動き回ると酸素を消費するので余計に苦しくなります。
- 水分を取りましょう。
痰がネバネバになり、痰が出にくい状態になっているので、水分をとり、痰をやわらかくします。
コップ1,2杯の水分を飲みます。
- 腹式呼吸で深呼吸し、内服をしましょう。
腹式呼吸を10~20回ゆっくり行い、酸素を取り込みます。
しっかり息を吐くことを意識します。発作が続くようであれば、医師の指示した内服薬を飲ませます。
- ネブライザーをしましょう。
ネブライザーがあれば医師の指示している量を行います。
1時間たっても効果がなければ、病院を受診しましょう。
落ち着いているようなら、翌日受診しましょう。
日常生活の注意点
- じゅうたんは、ホコリがたまりやすいので、敷かないようにしましょう
- ホコリのたまりやすいところは濡れ雑巾で拭きましょう。
- カーテンは丸洗いできる薄手のものにして、月一回洗濯しましょう。
- 寝具は化繊か木綿のものにして、羊毛・羽毛は避けましょう。
そば殻枕もアレルギーを起こしやすいので、やめておいた方が無難です。
1~2週間に一度は掃除機をかけるようにしましょう。
布団を干したときは、パンパンたたかずに、やさしくホコリを払いのけるようにしましょう。
- ペットは家の外で飼うようにしましょう。
- 定期的に運動をしましょう。
- 交感神経を鍛えましょう
お風呂から出るときに、湯船より5℃くらい低い温度のシャワーをかけてから出ると
交感神経が鍛えられます。
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